こんばんは。
11月も早いものであと1週間です。
ついこの前11月になったばかりのような気がしていましたが、本当に時間が経つのは早い。
今日の更新では、22日(金)に行われた、歌劇団Kamiteの第3回公演のレポートを行おうと思います。
遡ること約1年前、以前喜歌劇《メリー・ウィドウ》の公演でお世話になった演出家の舘亜里沙さんから1通のメールを頂きました。
自分が演出を手掛けるオペラの副指揮者をお願いできないかという内容でした。
恥ずかしながら自分は音楽家として仕事を始めてから今まで、オペラの現場を経験したことがなく(オペレッタ、ミュージカルはあるのですが・・・)、自分に務まるのか少々不安ではありましたが、勉強させて頂くつもりでお引き受けしました。
いざ稽古が始まってみるとやはり普段相手にしている器楽とは音の捉え方も少々異なり、始まったうちはあまり良い稽古が出来なかったと反省しています。
本指揮を務められた指揮者の苫米地英一さんの稽古を可能な限り見学し、なんとか自分の指揮に活かせないか考える日々でした。
そんなこんなで、稽古が始まってから2ヶ月。
遂に公演当日を迎えたのです。
当日は、結構な勢いの雨。
僕は生粋の雨男なのですがまさかまた雨を呼び込んでしまったのか・・・。
申し訳ない気持ちになりつつも三鷹に向かいました。
今回の公演は副指揮者として入っていますが、昼から行われる「会員優待公演」の本番の指揮も任されておりました。なんという大役。
平日の昼間だし、しかも大雨。客入りが心配でしたが、なんと満員御礼。
本当に素晴らしいです。
本番は、程よい緊張感で、最高の舞台が築けたと思っています。
《パリアッチ》のクライマックスでは感極まって、涙腺が緩みました。
本当に、素晴らしい歌手の皆さん。共演させて頂いたことを嬉しく思います。
前回の更新でも書きましたが、本当に裏方の皆様には頭が上がりません。
今回の公演を大盛況で終えることができたのは裏で動いてくださっていた皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
今回の公演に誘ってくださった演出家・舘亜里沙さんにも、感謝申し上げます。不慣れな指揮者でしたが、今後とも何かお役に立てることがありましたらいつでも馳せ参じます。
オペラの準備というのは非常に大変で、オーケストラの練習が短い時は数回の練習ですぐに本番を迎えるのに対し、今回は2ヶ月半で20日以上も稽古が行われました。
大変な現場だけに心が折れそうになる瞬間もありましたが、いざ公演を終えると終わってしまうのが名残惜しく、またオペラの現場に戻って来たいと強く思いました。
今回、ベテランの先生方と共演させて頂いたことは勿論ですが、同世代の歌手の方々との繋がりが出来たことも大きな財産だと思っています。
これからも色んな現場でお会いできたら嬉しいです。自主公演の企画の幅も広がるかも・・・。
終演すると、さっきまでシチリア島の村だったり、コンメディア・デッラルテの舞台上だった場所が、ホールの舞台に戻っていきます。
撤収作業は寂しいものですね。
そして、待ちに待った打ち上げ。
連日の稽古と1日に4公演こなした疲れがあったので、翌日の仕事に差し支えることを恐れお酒は控えておきました。
本当に素晴らしい公演に関わらせて頂きました。皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。