公演レポート

一期一会の演奏会。青春の響き。

終演から1ヶ月経ってしまいました。

Orchestra Patria第2回演奏会。たくさんの方に見守られながら、無事終演しました。

会場は、なかのZEROの大ホール。

実はこのホールの舞台に立つのは初めてでした。

(家が近所なので、ありがたい・・・)

Orchestra Patriaは、医療系学生によるオーケストラです。

医療系の学部では卒業する年に同学年でオーケストラを組織して演奏会を開催するという伝統のようなものがあります。

このオーケストラは2019年度、2020年度に入学した学生たちの2学年合同のオーケストラで、去年の3月15日(土)に初めての演奏会を迎えたのでした。

今年のプログラムは、

サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」

ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」

リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」

でした。

メインプログラムが決まった時、僕はふと18年前に思いを馳せました。

高校1年生。ピアノとソルフェージュを習っていた先生に、「実は、指揮者になりたいんです。」と恐る恐る打ち明けたのですが、先生は「指揮者ってのはね、こういうスコアを読めるようにならないといけないのよ」と言ってこのポケットスコアをくれました。

モーツァルトやハイドンのような小規模な編成ではなく、いきなりの「シェヘラザード」。今までピアノしかやってこなかった15歳の少年がいきなり渡されても読めるわけもなく。

僕が初めて「オーケストラスコア」を目にした瞬間でした。

あれから18年。僕は幸いなことに指揮を生業にしています。そして、この演奏会で初めて「シェヘラザード」を指揮しました。

↑これは4月に指揮する団体がチラシを挟み込みに来ていたので、SNSの宣伝用に急遽撮らされた写真。

↑先日、舞台写真が送られてきました。これは「だったん人の踊り」が終わった瞬間の写真ですが、ナイスショットですよね。めちゃくちゃ楽しそう・・・!

演奏会というのは始まってしまうとあっという間で、曲が終わりに差し掛かるといつも寂しい気持ちに襲われます。

団体名のPatria、とはラテン語で「故郷」を指す言葉だそうです。大学を卒業してこれからは別々の道を歩むメンバーがまたいつでも戻ってこられるように、という願いを込めてつけられたとか。

僕もその「故郷」のメンバーに入れていただけたようで、本当に幸せな2年間でした。

第3回演奏会がいつの日か企画され、そして再びこの素晴らしいメンバーと再会できることを願っています。

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。