公演レポート

佐倉フィルハーモニー管弦楽団第73回定期演奏会に寄せて

2023年6月11日(日)

1ヶ月経ってしまいましたが、佐倉フィルハーモニー管弦楽団第73回定期演奏会、無事に終演しました。

佐倉フィルさんとは2018年からの付き合いになります。先輩指揮者が本番の指揮を担当する公演で副指揮者を務めさせて頂いたのがきっかけでした。

それから何度か練習の指導を担当し、2021年に定期演奏会の本番指揮を振ることになったのですが・・・

残念ながらコロナによるホール使用制限が解除されず、定期演奏会は中止。関係者(団員の家族など)を前に、普段の練習場で練習した曲を披露するクローズドな公演を行って終了。

それから1年半。遂に佐倉フィルさんと定期演奏会での共演が実現しました。

会場は、佐倉ハーモニーホール。

以前は佐倉市民音楽ホールという名前でしたが、名称の変更があったようです。

2階席から見た舞台はこんな感じです。

前半のプログラムは、グリーグのピアノ協奏曲。

冒頭のメロディはあまりにも有名だと思いますが、全曲通して聴いたことがあるという人は多くないのではないでしょうか。

ピアノ独奏は太刀川琴絵先生。今回初共演となりますが、共通の知り合いが多くて音楽業界の狭さを実感しました。

後半のプログラムは、ブルックナーの交響曲第4番。

《ロマンティック》の副題を持つ、ブルックナーの交響曲で最も有名な曲。

私は練習指揮としては何度か振ったことがあるのですが、本番で指揮をするのは初めてでした。

余談ですが、6月だけでブルックナーの交響曲第4番をメインに取り上げた千葉県のアマオケが3団体もあったそうで・・・

アマオケの選曲の流行りってありますよね。だいぶ前ですが、聴きに行った演奏会のプログラムに挟み込まれていたチラシを眺めていたらドヴォルザークの交響曲第8番がメインの演奏会が乱立していたという記憶があります。

今回のアンコールは、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。

元々は合唱曲ですが、今回の演奏会のためにブルックナーと同じ編成で演奏できるように編曲させて頂きました。

さて、先月無事に終演した第73回定期演奏会ですが・・・

光栄なことに次回の第74回定期演奏会も、私が指揮を担当させて頂くことになりました。

2023年12月10日(日)、佐倉ハーモニーホールにて。

プログラムは、

ショスタコーヴィチ/祝典序曲

チャイコフスキー/イタリア奇想曲

ブラームス/交響曲第1番

また近くなったら宣伝記事を書こうかと思います。

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。