公演レポート

佐倉フィルハーモニー管弦楽団第74回定期演奏会に寄せて

2023年12月10日(日)

佐倉フィルハーモニー管弦楽団の第74回定期演奏会が無事終演しました。

佐倉フィルさんとは前回の定期演奏会からご一緒させて頂いていたのでほぼ1年間毎週のように顔を合わせていたことになります。

なので、終わってしまって少し寂しい気持ちです・・・

今回のプログラムは、

ショスタコーヴィチ/祝典序曲

チャイコフスキー/イタリア奇想曲

ブラームス/交響曲第1番

でした。

前半はお祭り騒ぎ、後半は王道のクラシック音楽という感じでメリハリのある良いプログラムだったと思います。

偶然ですがこの日は、佐倉ハーモニーホールに置かれているストリートオルガンのコンサート日でもありました。

舞台リハーサルを終えて外に出てみると、ちょうどコンサートの真っ最中。多くの方がストリートオルガンの音色を楽しんでいました。

13:30に開場するまでに長蛇の列が。今回もかなりの客入りでした。

やはりブラームスが集客力を持っているのでしょうか・・・

こちらは、新しく作ったという佐倉フィルの看板。

前回のグリーグ、ブルックナーもなかなかの難曲でしたが、今回はそれ以上に仕上げるのに苦労しました。

特にブラームスは拍が取りづらく、耳で聴いた印象と実際の譜面でかなりの乖離があります。

単純に音符を並べるのも難しいですが、そこに拍の分かりづらさが加わり皆さん四苦八苦していました。

前半のショスタコーヴィチもチャイコフスキーも、音が多いこと多いこと。

今回はかなり難曲揃いのプログラムだったといえるのではないでしょうか。

佐倉フィルの皆さんには1年間大変お世話になりました。とても充実した時間を過ごさせて頂きました。

またご一緒できる日を心から楽しみにしています。

(次回はオール・ラフマニノフ・プログラムだそうで、密かに応援しています)

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。