2025年9月28日(日)
音楽監督を務める「ロマーシュカ・フィルハーモニー」の3回目となる演奏会が開催されました。
ロマーシュカ・フィルハーモニー、通称ロマフィルはショスタコーヴィチの交響曲第7番〜第9番、いわゆる「戦争三部作」を全て演奏することを目標に掲げて2019年に結成されました。
そして、2020年。第1回演奏会の開催を迎えることなく新型コロナウィルスの流行により活動休止。
この規模のオーケストラが再び活動を開始するようになるには、かなりの労力が必要で・・・
2023年、ついに3年越しにデビューコンサートのリベンジ公演が実現したのでした。
舞台上に集まった演奏家は97人。渾身の「レニングラード」を演奏しました。
2024年9月。2回目の演奏会を開催。
交響曲第8番はかなりの難曲でした。
そして、今年。第2回演奏会からピッタリ1年後となった2025年9月28日。
ホームである杉並公会堂にて「第3回演奏会」を無事開催することができました。

戦争三部作全曲演奏会・完結編と題して、まずは三部作最後の作品である「交響曲第9番」を演奏。
戦争の終結を祝うにはあまりに軽妙洒脱な交響曲。演奏時間もわずか25分程度。これは交響曲第7番や第8番の「第1楽章だけ」の演奏時間と同じくらいです。
後半には、「戦争三部作、真の完結編」と囁かれる「交響曲第10番」を取り上げました。

↑舞台上、所狭しと並ぶ椅子。
今回、舞台に乗った演奏家は90人。会場で見届けてくださったお客様は約500人。感謝しかありません。

↑弦楽器の講師チームと、終演後に。
今回の演奏会では、音楽監督として責任持ってプログラムノートを執筆しました。4ページにわたるもので、プログラムとは別冊で用意しておいたのですが、皆さま楽しんでいただけたようで・・・何名かのお客様からは感想のメッセージをSNSを通じていただいてしまいました。恐縮です。
団体名になっている「ロマーシュカ」とはカモミールのこと。
カモミールの花言葉は「逆境に耐える力」だそうです。これは最初の演奏会で取り上げた「交響曲第7番」が初演された時のソ連の状況をイメージして付けられた名前でした。
しかし今は、コロナ禍による無期限の活動休止からの復活、そして悲願の達成というロマフィルそのものを指した名前のように感じています。
「戦争三部作全曲演奏会」はこれにて完結となりますが、この先は「交響曲全曲演奏会」としてまだまだロマフィルの活動を続けていく予定です。
次回演奏会の予定はまだ決まっておりませんが、今後とも応援していただけると嬉しく思います。


