公演レポート

「珍曲担当」になりそうな予感のするオーケストラ

2025年1月13日(月・祝)

浦安で活動するチェンバーオーケストラ、レベックアンサンブル東京の第15回定期演奏会に客演しました。

テーマは「オペラ・コミック座で活躍したフランスの作曲家たち」。

このオーケストラとの共演は3回目になります。

2021年の初共演と、2023年の2回目の共演では、「レオー・ヴェイネル」というマイナーな作曲家の楽曲を演奏。

今回は、リュイジニという作曲家の楽曲を取り上げました。

1906年没のフランスの作曲家で、パリのオペラ=コミック座の指揮者として活躍した人物です。

そんなリュイジニの「バレエの情景」という5分程度の短い楽曲を今回オープニングに演奏。なんと日本初演だったらしいです。

これまでの3回の共演で、なんだかこのオーケストラの「珍曲担当」のポジションが確立されつつあるのではないか・・・?

続いて演奏したのはイベール作曲「フルート協奏曲」。

フルート協奏曲の中では有名な作品ですが、私は初めて指揮しました。また、アマチュアのオーケストラがこの曲を取り上げたのはここ10年間では9回だけだそうです(団長調べ)。

ソロパートはもちろんのこと、オケも相当な難易度でした。

独奏は、いつも色々な団体でお世話になっている佐々木華さん。

2017年に知り合ったので結構長い付き合いなのですが、協奏曲で共演したのは初めて。

メインに演奏する作曲家は、ビゼー。

有名な作曲家ですが、演奏するのは「カルメン」でも「アルルの女」でもなく、「交響曲 ハ長調」。

ビゼーが17歳の時の作品で、若さと情熱に満ち溢れた楽曲です。ちなみに初演されたのは作曲されてから約80年後だったそうです。

アンコールは、サン=サーンス作曲「アルジェリア組曲」から第3曲「夕べの幻想〜ブリダにて」。これまたレアな楽曲ですね。

今回の演奏会では3人の友人がエキストラとして協力してくれました。

いつも一緒に仕事したり飲みに行ったりという楽しい仲間たちです。

というわけで2年ぶりのレベックアンサンブル東京との共演、楽しませていただきました。

また2年後くらいに呼んでいただけるとのことで、楽しみに待ちたいと思います。「今度は王道の楽曲を振らせてくれ」と打ち上げで懇願しました。

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。