公演レポート

次の演奏機会は40年後か?(横浜交響楽団第739回定期演奏会)

2025年4月27日(日)

横浜交響楽団第739回定期演奏会の指揮者を務めました。

今回のテーマは「プッチーニ」。

アマチュアオーケストラではなかなか取り上げられない作曲家です。

というのも、彼の作品の大半は「オペラ」であり壮大な舞台装置や大勢のソリストや合唱を必要とするからです。

専属の合唱団を持つ、横浜交響楽団だからこそ実現したプログラムといっても過言ではありません。

会場は、神奈川県立音楽堂。合唱団のひな壇が配置されるため、いつもよりも詰まって見えます。

最初に演奏したのは「交響的前奏曲」。

プッチーニの数少ない管弦楽のみで演奏される作品。若い頃の作品ですが、既にこの先オペラ作曲家として大成していく彼の未来が垣間見える1曲です。(楽譜に誤植が多いので修正に苦労しました)

続いて、オペラ作品から珠玉の名曲たちを。

「トスカ」「エドガール」「ラ・ボエーム」の楽曲を後半のプログラムでもソリストを務めてくださる2人に歌っていただきました。

休憩を挟んで、合唱団との共演。「グローリア・ミサ」です。

90年以上の歴史を誇る横浜交響楽団でさえ、この曲を演奏会で取り上げるのはなんとまだ2度目。739回の定期演奏会で、2回です。

個人的にとても好きな曲なんですが、生きているうちにまた指揮する機会は訪れるのだろうか・・・?と思います。

アンコールには、プッチーニといえば・・・ということで歌劇「トゥーランドット」より最終場面「我らが皇帝陛下に一万年の栄光を!」をお送りしました。

素晴らしい独唱を披露してくれた、2人のソリストと。左:バリトンの室岡大輝さん。右:テノールの鷹野景輔さん。

連休中でしたから、多くのお客様が足を運んでくださいました。

カーテンコール。

ご来場ありがとうございました。

さて、横浜交響楽団は既に次の演奏会に向けて練習を重ねています。

合唱団の指導でお世話になっている鏑木先生による指揮で、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」、ベートーヴェンの「英雄」という名曲プログラム。

平日夜の公演ですが、是非足をお運びください!

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。