公演レポート

八千代フェスティバルバンド・スプリングコンサートに寄せて

皆様、こんにちは。指揮者の泉 翔士です。

ブログの更新が4ヶ月近く止まっておりました・・・。

久しぶりのブログ更新となった今回は、2022年最初の本番について終演後のレポートをさせて頂こうと思います。

八千代フェスティバルバンド・スプリングコンサート

八千代フェスティバルバンドは2007年に結成された、千葉県八千代市の市民吹奏楽団。

僕は、2016年から常任指揮者を務めさせて頂いております。

新型コロナウィルスの影響で、2020年2月に行われた公演を最後に完全に活動を休止。

昨年10月末に約1年8ヶ月ぶりに練習を再開。感染症対策を徹底しながら慎重に練習を行ってきました。

普段の公演は、約半年の練習を行います。なので、普段よりも練習期間は短い。しかも合奏や、楽器そのものにブランクのある人が多数。

練習を開始した当初は久しぶりの感覚に慣れていくところから始めました。

団員は総勢約70名。今回の出演者は賛助出演者を合わせて37名。

様々な事情から出演を辞退せざるを得ない方も大勢いらっしゃいました。

開催の可否も本番1ヶ月前にようやくGOサインが出て、それでも当日までは気が抜けないという状況。

無事、終演まで持っていくことができたのは、運営や演奏会実行委員の方のお力です。本当に感謝しています。

会場の外には、お馴染みの看板が。これも、2年ぶりの光景。

こちらが、今回のステージの様子。

こちらが2年前のステージの様子。

密度が全然違いますね・・・。

指揮者としての活動も徐々に再開し始めて本番の数も増えてきましたが、八千代フェスティバルバンドは自分がまだ箸にも棒にも引っかからない学生だった頃から指揮者として起用してくださっていた大恩ある楽団です。

なので、2年ぶりに迎えた演奏会本番の感動は計り知れないものがありました。

第1部の2曲目。スウェアリンジェン作曲の「チェスフォード・ポートレイト」という作品を演奏しました。この曲の中間部分の旋律が本当に美しくて。本番のステージで指揮をしながら不意に泣きそうになってしまいました。

「ああ、やっと帰ってこられた」と感じたのだと思います。

開催の可否がギリギリまで判断できず広報も最小限になってしまいましたが、当日は多くもお客様にご来場頂けました。

地元に愛されている素晴らしい楽団だと思います。

これからも楽団の応援を、どうぞよろしくお願いします。

次回演奏会は9月18日(日)、八千代市市民会館大ホールにて開催予定です。

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。