公演レポート

ちちぶオペラ公演レポート

こんばんは。早いもので、もう9月。

早いもので、もう前回のブログ更新から約1ヶ月。

今回は、8月21日、22日に行われた「ちちぶオペラ」の公演の様子を書こうと思います。

ちちぶオペラは、埼玉県秩父市にて2011年に発足したオペラ団体で、毎年夏に秩父市ゆかりの音楽家によるオペラを上演する団体です。

2020年に記念すべき10回目となる公演が行われる予定でしたが(演目はトゥーランドット)、新型コロナウイルスの影響で中止。

今年はオペラを丸々1本上演するのではなく、コロナ禍でもできる演奏会を・・・ということで、演奏会形式での公演となりました。

合唱団やソリストとの稽古のため5月頃から定期的に秩父に通っていたのですが、本番の2日前から小屋入りして本格的な合わせが始まります。

会場設営。これは、第3部で上演されるオペラ「電話」の舞台セットです。

完成形はこんな感じ。

オーケストラピットの様子。今回はソリスト・合唱団が舞台前方、オーケストラが後方という特殊な配置。

ちちぶオペラアンサンブル。今回はこのメンバーで音楽を彩ります。

第1部はオペラ名曲ステージ。合唱が活躍する曲を中心に、色々なオペラの有名な楽曲を演奏します。曲目は、「ローエングリン」の「結婚行進曲」や「カヴァレリア・ルスティカーナ」の「復活祭の合唱」など・・・

第2部はオリジナルオペラ「くるみ割り人形」ハイライト。

元々今年度の公演は既存のオペラ作品ではなく、ちちぶオペラのオリジナルオペラ作品「くるみ割り人形」を上演する予定でした。

しかし、先述の通りコロナ禍でもできる公演を・・・ということでこの企画は来年に持ち越し。演奏会形式で曲目の一部を抜粋してお送りしました。

来年度の公演では「くるみ割り人形」を上演予定ですので、お楽しみに。

第3部は、メノッティ作曲「電話、あるいは三角関係」という30分程度の短いオペラを上演。出演者はソリスト2人だけ、という今のご時世に合っている演目ですね。

写真上が21日の出演者、下が22日の出演者。

セットがかなり本格的でした。上の写真は、物語後半で使われる公衆電話。

第3部だけは通常のオペラと同じく舞台前方に設けられたピットに入っての指揮でした。

小屋入りしてからの4日間、本当にあっという間でした。

せっかくの遠征でしたが、毎日ホールを後にするのが20時。20時にはあらゆる店が閉まっており、ビジネスホテルの一室で1人弁当を食べるだけ・・・

ですが、本番初日だけは終演が16時過ぎだったので飲食店に入ることができました。

秩父名物、わらじかつ丼。

わらじ、の名前の通り2枚の大きなカツが、甘めのタレで味付けされている絶品です。

旅の楽しみといえば、やはりその土地の名産を味わうことですからね。

ありがたいことに、来年度のちちぶオペラ公演の指揮も任せて頂けることになりました。

来年はコロナが落ち着いて、少しは旅そのものを楽しめる世の中になっていることを願います。

来年度は、オリジナルオペラ作品「くるみ割り人形」全幕上演を予定しています。

今回出会った素晴らしい共演者の皆様に再会出来る日を楽しみにしています。

さて、8月はオペラ漬けでしたが、9月はミュージカル。

2019年にも出演させて頂いた、Backroom Boysという企画の指揮を担当します。

合唱の活躍する有名ミュージカルナンバーが盛りだくさん。

先日、合唱とオーケストラの合わせが行われたのですが、その迫力に押されて指揮しながら鳥肌が・・・。

こんなご時世ですが、あえて「是非とも足をお運び頂きたい」と言いたい演奏会です。

チケットのお申し込みはこちらから。

https://t.livepocket.jp/e/backroomboys4

たくさんのご来場、心よりお待ちしています。

今回の記事は以上です。それではまた1ヶ月後・・・と言わずもう少し頻度を上げたいな・・・

では、また。

ABOUT ME
condzoomin
指揮者・ピアニスト・愛猫家。ショスタコーヴィチの作品研究と演奏をライフワークにしています。好きな日本酒は浦霞。